精度と複雑さ
他の鋳造法よりも寸法精度の高い複雑な形状の製品を提供できます。
生産性
短時間で多量に、しかも、ほとんど仕上がった製品を製造することができ、切削加工は比較的僅かですませる事ができます。
アルミダイカスト、亜鉛ダイカスト(亜鉛ダイキャスト)、インサート鋳造の新潟ダイカスト株式会社
ダイカストとは、鋳造技術の一種で、金型に溶融した金属を圧入することにより、
高い寸法精度の鋳物を短時間に大量に生産する鋳造方式のことです。ダイキャストとも言われます。
また、この鋳造法だけでなくダイカストによる製品を言います。
ダイカストは自動車部品、機械部品、装飾品、その他の完成品などに用いられています。
多くの特長、利点、利益を得ることができる優れた製造方法です。
他の鋳造法よりも寸法精度の高い複雑な形状の製品を提供できます。
短時間で多量に、しかも、ほとんど仕上がった製品を製造することができ、切削加工は比較的僅かですませる事ができます。
他の鋳造法より薄肉にすることができ、鋳物やプラスチック成形加工品より強い製品を作ることができます。
鋳肌(鋳造したままの表面)が滑らかで、寸法も安定しています。一つの金型で数千から数十万回の鋳造を行うことができるので、同一製品を多量に供給することができます。薄肉ダイカストの新しい技術が、軽量化の傾向に適合し、多く利用されています。
鋳肌が優れているため、メッキ、塗装、その他の表面処理を容易に行うことができます。
めねじは、下穴を金型のピン(鋳抜きピン)により作ることができ、また、簡単なおねじは、ダイカストで成形することもできます。
他部品との結合用のボスやスタッドなどを設けることにより、経済的に組立てを行うことができます。
異種金属や非鉄金属の材料を、正確な位置に鋳ぐるんでダイカストすることができます。例として、アイロン、ファンヒーター、おでんの熱板などこれらのダイカストの利点を最大限に活用すると、コストと労力を節減することができます。
使用されるアルミニウム合金は、約20種類が規定されています。
その中でADC12と呼ばれる合金が使用量の94%を占めます。
これ以外の合金はその特徴を生かして使用されます。
合金の選択にあたっては、合金の化学成分、機械的、物理的性質のみならず、鋳造性、機械加工性、表面処理性やコストを考慮する必要があります。
主要アルミニウム合金ダイカスト
耐食性、鋳造性に優れ、耐力は幾分低い。
衝撃値と耐力に優れ、
耐食性も1種と同等であるが鋳造性は劣る。
耐食性が最も良好で、
伸び、衝撃値は高いが鋳造性が劣る。
耐食性は5種に次いで優れている。
鋳造性は5種より若干良い。
機械的性質、被削性及び鋳造性が良い。
耐磨耗性に優れており、耐力は良いが
伸びは低い。鋳造性はやや劣る。
ADC-12に比較して、非常に高い熱伝導性が得られる。ヒートシンクなど放熱特性が要求されるダイカスト部品に適す。